診断時のPLMがCPAPで消失した症例

70歳台 女性 身長:151㎝ 体重:45 kg BMI:19.7 ESS:記載なし 睡眠障害を主訴に3年前他施設で診断PSGを行い、AHI=46.7、PLMI=57.9の結果でCPAP導入されるも、効果が実感できず、アドヒアランスは不良でした。設定圧は4-20cmH2O、EPR=2で使用するも、リーク過多で口渇があったそうです。本人の希望で再度診断PSGを行いました。PSG開始前に常用されているデエビゴを服用、覚醒閾値が上昇して記録前半は、仰臥位でも呼吸イベントを認めませんでした。しかし後半になるとPLM出現とともに、仰臥位時に閉塞性低呼吸(水色)が多数判定され、朝方のノンレム睡眠の仰臥位で、CSR様の周期性呼吸に伴って中枢性低呼吸(桃色)が判定されました。これらの所見から、CPAPは治療効果が期待できない可能性を予測しましたが、AHIは17.7回/時間とCPAP導入基準に達しており、CPAPは機種変更して、圧上昇の緩やかな機器を選択、治療圧は4-8㎝H2O、EPRオフで再導入し、早い段階でタイトレーション行うこととしました。

CPAPタイトレーションの結果です。AHI=1.2回/時間と呼吸イベントは完璧な治療効果を認め、診断時に認めたPLMは消失しました。診断時のCSR様低呼吸も全く認めませんでした。CPAPでPLMが診断時より顕在化することはあっても、このように消失することは考えにくいです。診断時のPLMが低呼吸イベントと同時に認めたことで、低呼吸の誤判定やPLMの過剰判定の可能性も考え再度診断PSGを見直しましたが、低呼吸はSpO2低下を伴い、PLMはビデオ画像でPLM特有の動きを確認しました。因みに他施設のPSGでも高度なPLMを認めていました。つまりこのPLMは呼吸イベントに誘発されたPLMであるとも考えられます。CPAP圧は5㎝H2Oで十分治療可能であり、リークも少なく、起床時の感想は、とてもよく眠れたとのことでした。今回のことから、このようなCPAP治療でPLMが消失した例を過去の記録から調べてみることにしました。



