テーマ:睡眠時の無呼吸と暴力行為を指摘されて検査した症例

50歳台 男性 身長:168㎝ 体重:63.4 kg BMI:22.3 ESS:10 30歳ころからいびきと無呼吸を指摘され、10年前に他院で簡易検査を行い、無呼吸を指摘されるも放置されていました。今回睡眠障害(早朝覚醒・口渇感・悪夢・暴力行為)を自覚するようになり、当院を受診されました。2夜行った簡易検査ではREI=16.7と11.4 で、診断PSGを行っています。AHIは15.8回/時間と中等症でしたが、呼吸イベントは体位依存性があり、仰臥位AHIは31.6回/時間と重症の数値でした。睡眠中の暴力行為位に対してRBDを疑い、上肢の筋電図も装着しています。レム睡眠は呼吸イベントに伴う覚醒反応のため持続不良で、短時間でレムは終了しています。ようやく朝方の側臥位時のレム睡眠で、上下肢のphasicな筋電位増高を認め、RWAが判定されました。しかしRWA率はわずか5%でした。

朝方に認めたレム睡眠側臥位時のRWA判定エポックです。上下肢のわずかな筋電位増高で、ビデオ画像上、全く動きは観察されていません。
やはりSASを認める状況では、呼吸イベントによるレム睡眠の分断とレム睡眠の減少は避けられません。正しくRWA率を判定するためには、CPAP治療下での確認が必要になります。



