多血症からSASを疑われた症例

2025年12月19日

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50歳台 男性 身長:163㎝ 体重:81kg BMI30.5 ESS2 

8年前から飲酒後就寝時の不快感、息苦しさ、喉がつまるなどの自覚あり、他院にて多血症と診断され、SAS疑いで簡易検査を施行、REI=14の結果で当院に紹介受診されました。

診断PSGを行ったところ、呼吸イベントは持続の短い曖昧な閉塞性低呼吸ばかりで、AHI32.3/時間でした。

酸素飽和度のトレンドからもわかるように、SASというより低換気が主体のようです。入眠から3時間ほどは覚醒と睡眠を繰り返し、閉塞性低呼吸によりSpO290%を中心に上下しています。

ノンレム睡眠の安定呼吸時はSpO2 90%で推移、睡眠時低換気を疑う記録でした。

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もともとSpO2のベースが低いため、呼吸イベントが終了してもSpO290%程度までしか回復しません。

覚醒反応を伴わないこともあり、SpO2の回復は非常に緩やかです。

そして呼吸数がノンレム睡眠中でも22/分と高頻度であることも低換気が関係していると思われます。

低酸素状態では呼吸数を増やし、酸素の低下をカバーする必要があるからです。多血症も同様の理由で、低酸素状態の結果であると考えられます。

低換気の所見は、肥満と喫煙歴が関係していると思われます。

この症例はPLM指数が25.9/時間、覚醒を伴うPLM10.5/時間と高値でした。CPAPを導入して無呼吸が改善したときに、PLMがどうなるかも興味深いところです。

 

ゆみのハートクリニック

川名 ふさ江

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