CPAPタイトレーションでCSRが急増した症例

2025年08月22日

20250822-1.png

80歳台 男性 身長:165㎝ 体重:64.9 kg BMI:25.5 

背景疾患として冠動脈形成術後、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧などがある症例です。

いびきと無呼吸を指摘され、10年前に診断PSGを行い、AHI65.6/時間でCPAPを導入されています。

診断時から混合性無呼吸が多く、混合性無呼吸指数は39.3/時間でした。

2か月後にタイトレーションPSGを行い、AHI=8.6と改善、ただPLM指数は126.1/時間と高度でした。

10年経過して、最近日中の眠気が強くなり、タイトレーションPSGを再度行いました。

呼吸は覚醒時からCSRの周期性呼吸を示し、入眠後CPAPはいびきに反応したのか急上昇し、患者は睡眠と覚醒を繰り返していました。

再入眠してレム睡眠になると呼吸イベントはきれいに抑制され、安定したレム睡眠が記録されています。

レム睡眠中はPLMも抑制されていました。しかしノンレム睡眠になるとCSR呼吸が出現し、その後レム睡眠を除き朝までCSR呼吸が続きました。

CA3%以上のSpO2低下を伴ったCHイベントのみを判定しています。

イベント判定していない時間帯もCSRは認めており、2%程度のSpO2低下は終夜認めていました。

 

20250822-2.png

CSR-CSA波形になります。この時のCPAP圧は8.7H2Oとなっており、圧が上がりすぎている可能性があります。

このような場合は閉塞性イベントが出現するまで、CPAP圧を下げてみることが必要です。

CSRの過換気部分でCO2を吐きすぎているためCAが出ていると考えられるからです。

この症例は診断時が重症のOSA症例だったため、圧上昇が最も急激なタイプのCPAPを使用されていました。

10年経過して、心疾患や腎臓病の既往から、無呼吸のタイプが変化し、中枢性イベントが出現しやすい状態になっていたと考えられます。

対策としては、圧上昇のマイルドなCPAP機器に変更し、圧設定も8H2O以下で使用するように設定します。

これでCPAPダウンロードデータのAHI改善を確認して、圧の微調整をしていきます。経過は続報として改めて報告いたします。

 

ゆみのハートクリニック

川名ふさ江

年別

カテゴリー別

03-5956-8010

<受付時間>9:00~18:00

フォームからのお問い合わせはこちら