Clinical Question:成人先天性心疾患患者の移行医療と緩和ケア

YUMINO education program2022年03月25日

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  • 在宅医療を受けている成人先天性心疾患 (ACHD) 患者が増加しており、病院と地域が連携してACHD患者を管理していくことができる医療体制の整備が必要である。
  • 先日、日本循環器学会から「先天性心疾患術後遠隔期の管理・侵襲的治療に関するガイドライン」が発表され、ACHD患者の小児科から成人診療科への移行医療、終末期医療、緩和医療についても詳細に記載されている。
  • ACHD患者の移行医療においては、小児科医と循環器内科医のシームレスな連携、医療ネットワークを生かした診療システムの構築が課題である。
  • 特に末期心不全に対する緩和医療、終末期医療を行っていくうえで、成人と同様に、在宅医療の果たすべき役割はますます大きい。
    また、心不全治療や、終末期医療などの治療の選択の幅が、高齢者に比べて広いこと、進学や就職、結婚、妊娠・出産などの社会生活に関わる選択など、高齢者とは異なる、数多くの意思決定が必要となり、これらを含めて多職種によるチーム医療体制で支援を行うことが、ACHD患者に対する緩和ケアにおいて大切である。

 

ゆみのハートクリニック

田中宏和

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