Clinical Question:皮膚瘙痒症

YUMINO education program2021年12月03日

  • 皮膚瘙痒症は発疹を認めないにもかかわらず痒みを訴える疾患である。全身に痒みを生じるものは汎発性皮膚瘙痒症という。
  • 原因は多岐にわたるが、臨床的には皮膚の乾燥に由来する場合、服薬している薬剤が原因の場合、何らかの基礎疾患(主として内臓異常)に伴う場合の3つに大別される。しかし、内臓異常に由来するかゆみの場合にはドライスキンを伴っていることが多い。
  • 痒みの発症機序はいまだ十分に解明されておらず、抗ヒスタミン薬(H1 受容体拮抗薬)が奏功する症例は汎発性皮膚瘙痒症患者の一部にすぎず、その対応や治療に苦慮する疾患となっている。
  • 日本皮膚科学会から発刊されている皮膚瘙痒症診療ガイドライン2020の治療アルゴリズムを参考にすることができる。

 

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〈結語〉

皮膚瘙痒症の治療についてはドライスキンを伴っている場合は保湿を行い、抗ヒスタミン薬などの一般的な治療で改善しない場合はナルフラフィン、プレガバリンなど他の治療法で症状が緩和できることもある。

 

ゆみのハートクリニック 

菅野優紀

 

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