3%ODI>REI>AHIだった症例

50歳台 男性 身長:160㎝ 体重:80 kg BMI:31.3 ESS:5 健診で高血圧を指摘され、頭痛の症状もあり、家族に無呼吸も指摘されて受診されました。簡易検査結果はREI=30と重症でしたが、まずは診断PSGをやってからCPAP導入を勧めることになりました。AHIは27.7でしたのREIより低値となりました。しかし3%ODIは34.4と高く、簡易検査ではSpO2低下にREIが引きずられた可能性があるようです。実際にPSGでは3%以上のdesaturationを認めても、気流波形の振幅は明確な低下を示しておらず、判定に悩むことがしばしばでした。

入眠期の呼吸波形です。オレンジ色はdesaturationを表していますが、対応する鼻圧センサの振幅変化は、閉塞性イベントとは考えにくい波形です。覚醒反応で過換気となった後に気流振幅低下を示していますが、その回復は漸増パターンであり、上気道の閉塞というよりは呼吸中枢の換気ドライブが低下したことで生じたdesaturationと考えました。BMIが高くなければ、この程度の換気低下でdesaturationは生じないと思われます。高度肥満による低換気が要因である可能性が考えられました。このような場合は中枢性低呼吸を判定してもよいのかもしれません。このようなdesaturationが多く生じたことで、3%ODIがAHIやREIよりも高値となった原因です。いびきは盛大で、1回のみ認めたレム睡眠期のdesaturationは高度でしたので、閉塞の要因は十分あり、CPAPは有効と思われます。改めてCPAPタイトレーション結果を続報として報告いたします。なおレム睡眠期が1回のみだった原因は、パニック障害の治療薬の影響が考えられます。



