αδスリープ波形を示す軽症無呼吸のOA効果判定

2025年09月19日

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20歳台 男性 身長:173㎝ 体重:78kg BMI:26.1 ESS:10 

いびきを指摘され、中途覚醒や熟眠感の欠如を自覚して来院、簡易検査を施行しました。REI=8.0/時間でしたが、最低酸素飽和度が86%と低値だったため、9か月前にPSGを行いました。AHI5.0でマウスピースを作成、今回はマウスピースの効果判定PSGを行っています。結果はAHI=3.2/時間と、診断時よりAHIは減少しました。覚醒反応指数も23.8/時間から19.8/時間に減少深睡眠とレム睡眠が増加して浅い睡眠が減少しました。

 

前回診断PSG

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今回OA治療下PSG

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この症例は診断PSGの時もαδスリープを認めていたのですが、OA治療下でも同様の波形が認められました。αδsleepには諸説ありますが、休息なき睡眠とも言われ、深睡眠と判定されても本来の深睡眠とは異なると言われています。依然として若年者としては自然覚醒が多く、睡眠時間は十分確保しているとのことですが、睡眠相後退傾向(1時から9時)があります。入眠時間を早めるためには、朝早く起床することが大切となります。睡眠時間を早め、OA治療で睡眠の質が改善すれば、いずれαδ睡眠も改善するかもしれません。

 

ゆみのハートクリニック

川名 ふさ江

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