SAS 診断PSGで高頻度に認めた棘徐波
症例
60歳台 男性 身長:170cm 体重:79Kg BMI:27.3 ESS:5 数年前から妻にいびきと無呼吸を指摘され他院にて簡易検査施行、REI=24.8回/時間、最低SpO2は75%で、紹介受診されました。
診断PSGを施行したところ、AHI=23.9回/時間、最低SpO2値:76%と簡易検査と同等の結果でした。
朝方の睡眠脳波(30秒エポック)、一見するとK複合のように見えてN2と判定してしまいそうですが、この下線3つは棘徐波複合波形ですので、N1と判定します。
上段の睡眠脳波を15秒エポックにすると棘波がより明確になります。
レム睡眠時の棘徐波複合の群発波形です(30秒エポック)。
やはり15秒エポックにすると、棘波が明確になります。
通常、てんかん波は浅い睡眠に多く、レム睡眠では抑制されることが多いのですが、この症例はレム睡眠でも高頻度にてんかん波をみとめました。 既往歴にはてんかんの記載がなく詳細不明ですが、改めて確認する必要があります。(真ん中の波形も孤発性の棘徐波です)
ゆみのハートクリニック 川名 ふさ江